【ロードバイク・メンテ】ブレーキシューの交換時期っていつ?キャリパー式の交換方法も解説!!

みなさんはブレーキシューの減りを日常的に確認しているでしょうか。

削れ過ぎたブレーキシューを使用することは安全上よろしくありません。ブレーキシューの交換時期をしっかりと見極めることが、安全なライドのためには必要です。

今回は、ブレーキシューの交換時期と簡単な交換方法(キャリパーブレーキ)について解説します。

「ブレーキシューをいつ交換して良いか分からない」、「ブレーキシューって自分で交換できるの?」という方は是非一読してください。

ブレーキシューは消耗品

ブレーキシューは主にキャリパー式のブレーキに使用されます。キャリパー式の場合、ホイールのリムを左右のブレーキシューで挟み込むことで制動力を生み出します。

公道でのサイクリングやロードレースにおいては、信号でのストップ、コーナー・下り坂での減速など、ブレーキをかけるタイミングは多々あります。その度に、リムを挟み込んだブレーキシューは摩擦で徐々に削れていきます。

削られ過ぎたブレーキシューでは、適切な制動力を生み出せず、リム自体を傷つける原因となります。

思わぬ事故・トラブルを防ぐためにも、消耗品としてブレーキシューの交換時期を見極める必要があります。

ブレーキシューの交換時期の目安とは

半年ごとに交換

ブレーキシューの交換時期の目安は、約半年ほどと考えてよいでしょう。

最後に交換してから半年経ったら、そろそろ交換時期を意識してシューの減り具合を確認します。

ただし、ライダーごとにブレーキの頻度や走行距離は異なります。よって、時間の経過を交換時期の基準とすると、人によってその時期より早かったり遅かったりという曖昧さが生じます。

半年という期間はあくまで目安として、日常的にブレーキシューの減り具合を確認しておくことが重要です。

溝の深さが残り1mmになったら交換

ブレーキシューには大抵が掘ってあります。

この溝の深さが大体1mm程度まで削れたら交換時期です。実際これよりもう少し削れるまで使用することは可能ですが、走行中にシューが減り切ってブレーキが効かなくなったり、リムを傷つけたりするリスクを考えると、やや早めの交換が望ましいです。

ブレーキシューの交換方法(キャリパーブレーキの場合)

ここではすぐにできるブレーキシューの交換方法を簡単に紹介します。

ブレーキシュー交換に必要な工具

ブレーキシューの交換時に必要な工具は以下の通りです。

  • アーレンキー
  • 新しいブレーキシュー
  • 軍手

アーレンキーは携帯工具のものがあれば大丈夫です。軍手は手の汚れと怪我の防止に必要です。あくまで任意のものですが、自転車のメンテナンスの際は着用をおすすめします。

古いブレーキシューの取り外し

まずは➀のネジをアーレンキーで緩めます。

ネジが外れたらブレーキシューをスライドさせて引き抜きます。ネジは無くさないように注意です。

新しいブレーキシューの取り付け

次に新しいブレーキシューを取り付けます。取り外した時と同様スライドさせて押し入れます。

この時、ブレーキシューのL・Rに注意してください。シューの裏側を見るとL・Rがそれぞれ書き込まれている場合があります。

ネジを締めたら新しいシューの取り付けは完了です。

ブレーキシューがリムに水平に当たるように調整

ブレーキレバーを握った時、ブレーキシューがリムに対して水平に当たっているかを確認してください。シューの当たり角度がずれていると、適切な制動力を発揮できないことがあります。

まずブレーキシューの台座を固定している②のネジを緩めます。

ブレーキレバーを握りながら、シューがリムに水平に当たるように台座の位置を調整します。位置が調整できたら②のネジをある程度締めて仮止めします。

左右のシューの位置を調整できたら、②のネジを本締めします。ブレーキレバーをしっかり握って台座が動かないようにしてから、力をかけてネジを締めてください。

クリアランスの調整

ブレーキシューを新しいものにした際、リムとシューの距離が近すぎて、レバーの遊びが無くなってしまうことがあります。

➂のネジをアーレンキーで緩めて、止めてあったワイヤーの出しろの長さを調整することでクリアランスを確保します。

リムとシューの間を広げたい場合は、ワイヤーの出しろを短くした位置をネジで止めます。

 

逆に狭めたい場合は、ワイヤーの出しろを長くした位置をネジで止めます。

ブレーキシューを長持ちさせるために

ブレーキシューの減りを抑える為には、ライド後に必ずシューに付着した異物を拭き取ることが大切です。

削れたリムのアルミ片や、砂埃などの小さなゴミが必ず付着しています。それらがリムとシューの間にあることで、摩擦によって削れやすくなったり、リムやシューを傷つけたりします。

ウェスなどでそれらを拭き取り、同時にリムの表面も拭き取ってキレイに保つことで、ブレーキシューの削れをある程度抑えることができます。

特に雨の日のライドでは、水しぶきと一緒に地面の砂埃・ゴミが飛び散って、リムやシューに付着しやすくなります。雨でブレーキを使用した後は必ずブレーキ周りの洗浄を怠らないようにしましょう。

まとめ

  • 削られ過ぎたブレーキシューでは、適切な制動力を生み出せず、リム自体を傷つける原因となる。
  • ブレーキシューは半年を目安に交換時を見極めよう。
  • ブレーキシューが削れて溝が1mm程度になったら交換時期。
  • キャリパーブレーキの交換の際はブレーキシューの左右をしっかり確認しよう。
  • 交換後はシューがリムに平行に当たっているかを確認し、場合によってはクリアランス調整が必要。
  • ブレーキシューを長持ちさせるためには、ライド後にブレーキシューとリムに付着した異物をしっかりと拭き取る。

以上、ブレーキシューの交換時期と簡単な交換方法を解説しました。是非参考にしてみてください。

ブレーキシューの選び方についてはコチラ→ホイールに適したブレーキシューを使わないと危険!?―ブレーキシューの種類を徹底解説

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