【ロードバイク・メンテナンス】こうなったら交換時期です!!目に見えるタイヤの寿命

みなさん、ロードバイクのタイヤを適切な時期に交換できていますか?

タイヤは消耗品で、ランニングコストもそこそこかかるところ。ついつい新しいタイヤに換えるのを先延ばしにしてしまう人は多いのではないでしょうか。

また、ロードタイヤの寿命の見極めがいまいち分からないという方もいるでしょう。

古くなったタイヤはパンクのリスクが高まり、突然グリップ力を失ったりします。寿命を迎えたタイヤで走り続けることは非常に危険を伴う行為なのです。

今回はロードタイヤの寿命と交換時期について解説します。安全なロードバイクライフを送るために、是非一読しておくことをおすすめします。

タイヤの平均寿命は走行距離が基準

ロードバイクタイヤの寿命の目安は、大体総走行距離2500km~5000kmだと言われます。

〝大体〟という言葉からも分かるように、明確な基準があるわけではないのです。例えば、半年~1年というように、時間の経過によって交換のタイミングを計る場合もあります。

タイヤの寿命は様々な要因に左右されます。メーカーや種類ごとにタイヤの素材は異なり、また、ライダーの体重やよく走るコースの路面状況などによっても寿命は変わってきます。

メーカー側も明確な交換時期・距離を定められていない状態で、「あくまで目安として、~kmで交換してください」という推奨に留まっています。

1つ明確なのは、TPI値やコンパウンドの関係から、レース用として性能の高いタイヤの方が寿命は短く、普段履きに適した性能のタイヤは比較的寿命が長いということです。

私が推奨するのは走行距離を基準にすることです。人によって1か月で走る距離は異なります。また、同じ人であってもその月の生活サイクルによって走行距離にばらつきが出るでしょう。

よって、走行距離で交換時期を見極める方がタイヤの寿命をより目一杯使い切ることができると考えます。

こうなったら交換時期―目に見えるタイヤのサイン

タイヤに穴があいている

タイヤに穴があいていれば間違いなくパンクします。速やかに交換しましょう。

タイヤに穴があく原因として、路面の小石や尖ったものが刺さってしまうということが挙げられるでしょう。一度小さな穴があいてしまうと、走行する度にその穴が広がってしまいます。

ライドの前後にタイヤに異物が刺さっていないかチェックする習慣を付けましょう。

タイヤが台形になるまで削れている

タイヤの山なりが平らになって、台形に見えたら交換時期です。

ロードバイクで走行する度に、コンパウンドが地面との摩擦によって削られていきます。私が走行距離によって交換時期を見極めることを推奨するのもこのためです。

タイヤの表面が削られて薄くなっていくことで、異物が刺さってパンクしやすくなります。また、グリップ力が著しく低下し、転倒の危険があります。

ある程度平らになってきたことが分かれば、早めの交換をおすすめします。

ケーシングの繊維が見えている

コンパウンドが削られ続けると、最終的にその下にあるケーシングの繊維が見えてきます。

こうなってしまったらもう使用は厳しいです。限界です。即交換してください。

細かいひび割れが起きている

タイヤは時間の経過に従って劣化していきます。コンパウンドが劣化することで、側面に細かいひびが現れることがあります。

大きな穴があいたり平らになっていなくても、細かいひびが入るほど劣化しているとタイヤの性能は著しく低下します。

特にグリップ力の低下は転倒に繋がる危険があります。この場合も交換をおすすめします。

スリップサイン(インジケーター)が消えるまですり減った

タイヤによってはスリップサインと言い、トレッド面に小さな凹み(穴やスリット)が施されているものがあります。

これはウェアインジケーターとも呼ばれ、ここまですり減ったら交換してくださいという目安になるものです。

このスリップサインが施されているタイヤであれば交換時期を迷うこともありません。

長期間放置したタイヤは要注意

タイヤは使用していなくても劣化していきます。

紫外線・外気にさらされることでコンパウンドのゴムが劣化し、グリップ力が著しく低下します。

また、ゴムが硬くなっていくことで走行性能にも影響が出ます。タイヤが硬くなると乗り心地が悪くなり、転がり抵抗も大きくなります。

たとえ使用していなくても、半年・1年など長期間放置したタイヤで走行することはおすすめしません。

タイヤの保管方法

タイヤのコンパウンドは紫外線、外気に晒されることで自然に劣化していきます。

タイヤだけでなく他のパーツの劣化を防ぐ意味でも、ロードバイクは室内保管がおすすめです。

使用していないタイヤを保管する際、ラップに包んで外気との接触をなるべく絶ち、室内保管で紫外線に当たらないようにするだけでも、大幅に劣化を抑えることができるでしょう。決戦用でタイヤを履き替えている場合などは是非試してみて下さい。

とはいえ、遅かれ早かれ長期間の保管でタイヤが傷むことに変わりはありません。普段からたくさんストックしておくのはおすすめしません。交換時期の手前で買い足すのが良いでしょう。

新品でもタイヤは劣化していることがある!?

実は、新品のタイヤでも買った時点で劣化していることがあります。

通販サイトなどでは、ロードタイヤが定価よりもかなり安く購入できる場合があります。ロードバイクに乗る上で消耗品の出費はなるべく抑えて行きたいところです。だからといって極端に安い価格で出品されているものを買ってしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまうのです。

定価よりも安い価格(セール)で販売されているタイヤは、かなりの長期間倉庫などで放置されていたものの可能性が高いです。タイヤは外気にさらされるだけで劣化します。長期間放置されたタイヤはグリップ力が低下しており、使用することは思わぬ転倒を引き起こします。

タイヤなど自身の生命に関わるパーツは、なるべくショップでの購入をおすすめします。または、信用度の高い通販サイトで購入しましょう。

まとめ

  • タイヤの平均寿命は総走行距離2500~5000km程度が基準。
  • タイヤの寿命は、ライダーそれぞれの使用状況やそのメーカーと種類によっても異なる。
  • タイヤの穴、削れ、ひび割れなど目に見えるサインに注意して交換時期を見極めよう。
  • 長期間放置しているだけでタイヤは劣化している。
  • 外気や紫外線から遠ざけて保管することでタイヤの劣化をある程度防ぐことができる。
  • 通販サイトによって、定価よりも極端に安価なものは新品でも劣化している場合があるので注意。

以上、タイヤの寿命と交換時期について解説しました。交換時期をしっかりと見極めつつ、タイヤの保管方法なども考慮して、より安全なライドを目指してください。

ちなみに、交換時にオススメのタイヤはコレ!一度使ってみてください!

コンチネンタルGP5000
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Michelin(ミシュラン) Pro4 Service Course V2
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ヴィットリア コルサ
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